2022-01-01から1年間の記事一覧

口内炎に醤油が染みる小旅行

口内トラブルの見本市 口内炎が出来た。下唇の左側の違和感に朝起きて気づいた。ストレスや栄養不足などで口内炎はできるらしい。鏡の前でチンパンジーがびっくりするくらいに唇をひん剥いてその様態をまじまじと観察した。真ん丸な皮膚の異常。今までの人生…

竜巻の中で、一歩下がって前倣え

一歩下がって前倣え 僕には目の前の出来事に対して、一歩後ろに下がって眺める癖がある。楽しいことも嫌なことも、一度客観的に見ることでその「値」が小さくなって心の負担が軽くなるからだ。これは特に「不快だ」という感情に対して有効と思われるかもしれ…

アスファルトを踏む音を聞かないということ

カナル【canal】①運河 ②管 あまり名称を意識したことはないが、カナル型イヤホンと呼ばれるものを四六時中装着している。ちなみにこの「カナル(canal)」という単語は「①運河、②管」という二つの意味があるらしい。つまりは「Panama canal」は「パナマ運河…

「僕」は君から見れば「君」

おしゃれは足元から フリーターになって半年経過してから、一度就活をした。大学の頃の就活とは打って変わって同学年が横一列に取り組むものではなく、また新卒1年目で早速辞めた「すかたん」は僕しかいなかった。半年前に毎日袖を通していたスーツをもう一…

甲子園は目指せない

10,000,000,000円 世の中には数多くのスポーツがあって、下層の僕には到底手の届かないような金額を報酬として受け取っている事実がある。羨んだり手を伸ばそうとするにはあまりにもスケールが違っていて、夜空の月のようにまるでそこにあるのが嘘かのように…

思い出の中の海

宇宙船から見た地球 僕の家から、海はそれほど遠くない。何だったら自転車を飛ばして数十分もすれば見にいける距離だけど、だからといって別に頻繁に目にするようなこともない。水平線を見ているとどうしたって地球は丸いんだなと思わずにはいられない。海の…

休みの日に、埃をかぶったギターで歌う僕

友達も、先輩も、僕も、みんな同じ「大学生」 もちろん人にもよると思うけれど、僕にとっての大学はあまりにも暇に感じて、時間を持て余している感があった。1年生の春学期はバイトその他のことにうつつを抜かしていて、いくつかの単位を落としてしまったが…

僕と谷口さんと、「人生オワタの大冒険」の話

僕はジャニーズには入れない おこがましい話だけれど、僕たちは誰かと関わるときに、自然と色々な指標でその人を推し量っている。パワプロのように完璧に数値として現れるわけではないけれど、意図せずとも「○○さんは△△な人だ」みたいな印象をそれぞれがそれ…

劣等感を片手に、「人並み」を求める話

同級生の就職先は勝ち組 大学4年生の秋頃、高校の友達と集まる機会があった。確かコートを着ていたので、冬もかなり近かったと思う。正直あまり行く気にはなれなかったが、多分今日を逃すと今後一生会うことはないんだろうなと思って、意を決して参加した。 …

みんなが良いと言うものを、僕も良いと思うこと

祭りに行けなかった僕たち 小学生の頃、家からほど近い神社で祭りがあるというものだから、クラスメイト達はこぞって大集合していた。休み時間に「明日は何時に集まる?」なんて会話が聞こえてきて、実に楽しそうだったのがうらめしかった。僕は中学受験のた…

一万円札から逃げようよ

ポケットの中には 数年前の僕はほとんどの支払いを現金で行っていた。もちろんクレジットカードを使ってアマゾンで散財することもあったが、スーパー、コンビニ、ユニクロのどの支払いなどのほとんどすべてを現金で行っていた。ただ、僕はできるだけ一万円札…

「おい、おっさん」と言える正義感に困惑した話

夜、コンビニに向かう。 パジャマの上に分厚いコートを着て、自転車をかっ飛ばす。おおよそ数分で近所のコンビニについて、とりあえずセブンスターをくわえて火をつける。隣には同じようにしてタバコを吸っているスーツ姿の男がいた。なんてことはない、何の…

事なかれ主義のススメ?~不快感の3類型~

3つの類型 その1 「た、助けてくれ」 高校生の頃、クラスメイトに首をつかまれて壁に勢いよく押し当てられたことがある。今では何の会話をしていたのかは思い出せないけれど、確か彼の行動を揶揄する冗談を言って、その言葉に激高したのだと思う。彼は暴君…

「将来の夢」が無くて困ったよ~って話

学生→??? 僕には目指すべき道がなかった。大学に進学しても、「ああ、これを僕の生業にしたいな」なんて思えることはなかった。それは目にするすべての職業を馬鹿にしていた訳ではない。警察官も飲食店の店長も営業職も、等しく同じように見えてしまった…